動物介在療法(AAT)

2017年03月30日

動物介在療法(AAT)について

動物とのふれ合いが人の健康生活に良好な効果をもたらすことはよく知られるところです。その効果を医療効果の発現に求め、医師をはじめとした医療者が、病気や障がいの治療計画の一環として行う医療行為が「動物介在療法/Animal Assisted Therapy(AAT)」です。クスリが、症状や患者ごとの体質に応じて処方されるように、動物介在療法という処方が適している場合がある、と考えれば分かりやすいかもしれません。

動物介在療法は、欧米では広く浸透した医療行為の一環です。近年、日本でもその効果に理解を示す医師や医療機関が広がりつつあるようですが、公的医療制度として認定されるには科学的な裏づけが乏しく、導入にあたっては適性に優れた動物とその飼育者や訓練者の確保、また、衛生面などの課題をクリアしなければならないことから、大学病院クラスの総合病院での実践は数少ないのが実情です。

そんな動物介在療法を、北里大学メディカルセンターが導入したのは、北里大学の教育・研究のテーマのひとつに掲げる「農医連携」と無縁ではありません。2013年4月に導入に向けた準備委員会を設置。講演会などを開いて職員の理解を促しながら、(公財)日本盲導犬協会との提携で北里メディカルドッグを恒常的に確保する道を探り、衛生面などの課題もクリアして、2014年2月から実臨床における本格稼働を迎えました。

臨床と研究の両面を担う大学病院である北里大学メディカルセンターの本格導入によって、この先、科学的検証に欠かせない臨床データが蓄積されていくことでしょう。その成果が、我が国の動物介在療法の可能性を広げ、ひいてはエビデンスの確立に貢献することが期待されています。

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