投稿日2017年04月20日

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極寒の環境に生きる魚

今回は極寒の環境に生きる魚についてお話しようと思います。
長年ラボで飼育されているこちらのゴマギンポ Stichaeopsis nana

近づくとぐるぐる泳ぎ回る人懐っこいゴマギンポですが、飼育水の温度はなんと8℃!
20℃以上の温水プールでも長く浸かれば人は寒さを感じますから、8℃の水がどれほど冷たいのかは言うまでもありません。

ギンポの仲間、特に南極や北極に生息する種は、体内の水を凍りにくくする不凍糖タンパク質を持っています。このタンパク質の働きは、細胞中にでき始めた小さな氷の結晶に結合して、それ以上の結晶化を防ぎ、細胞が壊れないようにするというものです。
厳しい環境に生きる魚たちはこのように特殊な機能を備えて適応するんですね。

しかし近年、地球温暖化による急激な水温の上昇についていけず、魚たちが生息域を北上していることをご存知でしょうか?これにより、低緯度域における漁獲量が大幅に減少してしまうと考えられています。

この記事が環境問題についてもう一度考えるきっかけとなればうれしいです。

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